手帳と私の生活ブログⅡ

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高齢者の事故が多いのは当然!?

   

高齢者の運転ミスによる交通事故が多いのは当たり前?

20161126

「また?」と言いたくなるほど高齢者が運転する車の事故を耳にします。

仕事上、認知症の患者さんと接する機会が多いので、「今の社会の法律なら当然起こるだろうな」と感じるのです。

高齢になると「認知機能」は落ちてきます。
これは、認知症云々ではなく、生理上仕方のない部分でもあります。

 

認知症の話をするならば、大きく落ちる機能は6つあります。

  1. 記憶障害(覚える力が低下)
  2. 実行機能障害(計画を立てて計画通りに実行する力が低下)
  3. 視空間認知障害(複数の物の位置関係を見る力が低下)
  4. 失語(言葉の理解、発語が上手くできなくなる)
  5. 失行(目的を持った行動ができなくなる)
  6. 複雑性注意(必要な所に注意が向けられない)

の6つです。

主に目立つと言われているのは1(記憶障害)3(視空間認知障害)

短期記憶ができなかったり、見る力が低下します。

病棟で良く見られるケースとしては、「一度使ったハズのトイレの場所がわからない」「自分の部屋がわからない」「トイレの使い方がわからない」「人が横にいるのに気づかない」「人の話を聞けない」などです。

そして、大きな問題は「本人に自覚がない」という事です。

本人は「大丈夫、大丈夫だって!できるよ」と自信満々に言われますが、部屋を出た途端、迷っています。

「上に看板がありますよ」と言っても、10秒ほど探します・・・

ベッドサイドで話している時は、自分の話を流暢にしてくれるので、「それほど重症ではない」と感じても、いざ行動してもらうと、まったく行動ができない場合も多々あります。

 

ただし、これはあくまで「認知症」と診断されている入院患者さんの場合です。

 

認知症高齢者は現在462万人と言われていますが、2025年には730万人になると予測されています。

10年後には約2倍になるわけです。

 

認知機能が落ちていると自分では気づいていない人が社会にたくさんいる事になります。

歳をとるのは仕方がないのですが、その対策に社会が付いていっていないと感じます。
どこかしら「このままでいい」「何とかなるよ」「事故にあわないように気をつけるしかない」などと安易に考えているのは危険だと思います。

 

私の祖父も80代まで運転し、数年前に事故を起こしました。
田舎だったので車がないと不便だったのですが、事故後は家族が説得して免許証を返還し車に乗れないようにしました。

ただ、その後、驚いたのは祖父が「大丈夫」と考え、コッソリと車に乗ろうとしたことです・・・
(多分、家族が気づかない場所で乗っている・・・)

祖父は認知症とは診断されていません、普通の会話や記憶力は正常に保たれています。
それでも、自分の認知機能を自覚できずに、同じ失敗に足を踏み入れようとしてしまうのです。

 

客観的に見て、冷静に考えれば信じられない行動ですが、こういう高齢者はたくさんいることが予測されます。

 

昨日も「38歳の男性が80歳代の高齢者が運転する車にはねられ、意識不明」というニュースがありました。
「気づいたらぶつかっていた」そうです。

視空間認知障害が低下していれば「気づいたら●●していた」になりますよね。
注意しているつもりでも、人間は見えないものには意識が向きません。

 

賛否両論あると思いますが、個人的には一つの基準として「70歳になったら運転しないで欲しい・・・」と思います。
自分が被害者や加害者にならないためにも「辞める勇気」を大きな声で言える社会になって欲しいです。

 

 

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