『愛娘にさよならを』(秦 建日子 著)を読んで感じたこと

愛娘にさよならを

最近ハマっている『アンフェアシリーズ』(一人で勝手にそう呼んでいる)の4作目を読みました。

雪平 夏見という女性の刑事を中心に繰り広げられる殺人事件を解明していくストーリーなのですが、頭の中では常に「篠原涼子さん」をイメージしながら読んでいます。

アンフェアというドラマの原作が「推理小説」で、このシリーズの続きなので、もう修正が効きません。
人間というのは初めに付いたイメージから逃れられないようです(笑)

 

さて、今回も「予想外」の展開で面白かったです。

つくづく感心するのは、細かい表現力・・・

『深夜の静謐な住宅街に、銃の残響が盛大にこだまし、やがて月の光に吸い取られたかのように消えていった。
向かい合って立っていたふたつの影のうち、ひとつだけがドサリと倒れた。』

という文章で始まります。

※『静謐』・・・「せいひつ」と読みます。静かでやすらかな事

 

いや・・・これだけで「絶対に自分には書けない表現力だな・・・」と鼻をへし折られたような感覚を覚えました。

冒頭から緊迫感のある場面で始まり、徐々に細かい部分に入っていきます。
最近のドラマで使われるような展開が個人的に大好きで、一気にハマって読んでしまいました。

 

約4時間くらいで読み終えたのですが、読み終えた後、秦建日子さんに申し訳ないような気持ちになりました。

「これを書くのにどれだけ時間をかけて、どれだけ苦しみながら書いたのだろう・・・」
「その苦労して書いたものを、短時間で読んでしまって申し訳ない・・・」

面白かったので、つい一気に読んでしまったのですが、本を読んで久々にそんな気持ちになりました。

私は仕事で時々文章(レポート)を書くことがあります。
研修に参加したまとめ、部署の現状をまとめて分析する報告書など・・・
日頃文章を書いていないと、なかなか簡単には書けません。

私のレベルでこんなに苦労しているのに、小説家の人の苦労を考えると計り知れません。

単に「楽しかった」「面白かった」というだけでなく、「勉強になった」「自分ももっと頑張ろうと思った」というプラスアルファの要素を感じながら読むことができた本でした。

 

 


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手帳や文具が好き。 『フランクリン・プランナー』を10年近く愛用していましたが、持ち歩きが辛くなり、2019年からNOLTYのリスティへ変更。 最近手書きの良さを改めて実感している。