野口悠紀雄さんの「超」手帳法という本が超面白い!
少し古い本になりますが、野口悠紀雄さんの超手帳法という本を読んでいます。
野口悠紀雄さんは 手帳の世界では有名な方で、超整理手帳という手帳の考案者であります。
私は『「超」整理手帳』は使ったことがありませんし、
これからも使う予定はありませんが、この『「超」手帳法』という野口さんの本は一度読んでみることをお勧めします。
正直読む前は もっと堅苦しい本だと思っていました。(実際には ちょっと堅苦しいのですが(笑))
「手帳を何のために使うのか」「どうやって自分らしく生きるべきか」という事を非常に上手く表現しています。
手帳の本質は「スケジューリング」と考えている方は多いと思います。私も実際そうです。
ただ、スケジューリングには二つ意味があります。
野口さんは この本の中で「プラン」と「プログラム」という表現をしています。
「プラン」とはもちろん「計画」という意味ですが、多くの人は計画を「これからやること」といった程度の意味に捉えています。
しかし、「プラン」とは 戦略的目標、つまり「目的・目標」
そして「プログラム」は 行動計画つまり「手段や行動」ということになります。
1年あるいは数ヶ月程度の期間を対象として、「この期間で何を達成するか」というものがプランです。
プランは他人から与えられるものではありません。
自分で主体的に設定するのです。
このような目標がないと時間に押し流されてしまいます。
周りから依頼された仕事や、周りからの誘いによって時間をどんどん取られてしまいます。
その結果「気づいたら何年も経ってしまった」という「竜宮城シンドローム」に陥ってしまいます。
野口さんは本の中で「目標は手帳に書かなくても良い」と言われています。
(私は書いたほうが安心するので書いていますが・・・(笑))
それは頭の中に残るからです。
また、目標を手帳に書くだけで達成できる・・・云々のフレーズには懐疑的だと書いてあります。
(確かに言われるとそうなのですが・・・意外と当たっている事もある(笑))
大事なのは、その目的達成のための作業計画です。
その前後の予定との調整が必要になります。
例えば私なら「ブログを書きたい」と思えばブログを書く時間を調整しなければなりません。
その時間を作るために、他の仕事を調整しないと時間は何時までも取れません。
その作業計画を立てるのは頭の中では難しいと言われています。
なんとなく「いつかやろう」と頭にあっては いつまでたってもすることはできません。
新しい仕事が途中で割り込んでくることもあります。
予定をブロックしたり長期間を俯瞰して見るためにも手帳は必要なのです。
これに失敗すると目標は達成できません・・・簡単そうですが、社会人になると実は意外と難しい作業なのです。
書き出すと非常に長くなりますが、野口さんは時間の使い方、手帳の使い方を非常に細かく考えられており、これから手帳を使う方や今手帳を使っている方の役に立つ1冊になっています。
私たちが頭の中で覚えておける量は非常に限られていますし、すぐに忘れてしまう特徴も知っておかなければなりません。
野口悠紀雄さんは東大卒ですが、「東大卒の人でもこんなに忘れるんだ」と安心することができました(笑)
私のような凡人なら、「もっと上手に手帳を使いこなさないと、何もできないな」と反省させられました。
タイムマネジメントの本を読むよりも現実的で、非常に勉強になる本ですので、オススメです。